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なぜ冬至にゆず湯に入るのか?効果のヒミツはゆず精油にあった!?

spiro spero Blog 12月 21 2017

本日12/21は1年の中で最も日が短い日、そう「冬至」です。

日の出から日の入りまで 10 時間くらいしかなく、太陽好きの僕には1年の中で最もテンションがあがらない日です。。。

ところが、昔の人はこの冬至をとてもめでたい日として祝っていたそうです。

 その理由は、冬至を境に日が長くなることから太陽が生まれ変わる日と考え、一陽来復(いちようらいふく)といってこの日を境に運気も上昇すると考えていたそうです。よって太陰太陽暦(旧暦)ではこの冬至が一年の起点の日ともなっています。

こう考えると冬至も楽しめそうですね。

僕も冬至を境に徐々にテンションを上げていきたいと思います!

そして、冬至といえばお風呂にゆずを浮かべた「ゆず湯」にはいる伝統が日本にはあります。

 僕も子供の頃にゆず湯に入った記憶があります。爽やかな香りがしてとても気分がよかったのを覚えています。

なぜ、冬至にゆず湯に入るのか?というのは諸説あるのですが、

「冬至」と「湯治」が語呂合わせで入浴に関連していることとや、この時期にゆずが旬の果物として多く収穫できること(採れすぎて余った)から一般家庭に定着したといわれています。

 また運気が上昇に転じるめでたい日に、強い香りのものと一緒に入浴し身を清める「禊」の意味もあったともいわれています。

 そしてやはり、冬の寒い時期にゆず湯に入ることで、体があたたまり風邪を予防することができるということが経験的に知られていたようです。

みなさんも冬至の日にはゆず湯に入って体をあたため、風邪を予防しましょう!

、、、で終わるとその辺のキュレーションサイトと変わりませんね。

そこで、、

ゆず湯は本当に体があたたまるのか?科学的エビデンスを調べました!

ここからは、ゆず湯は本当に体をあたためるのか?を科学的に検証した研究結果を紹介したいと思います! 

今回紹介する論文のタイトルはその名もズバリこちらです。

「伝統的入浴法に対する科学的検討(ゆず湯、みかん湯、ドクダミ湯) (※1

 (この論文ではゆず湯の他にみかん湯、ドクダミ湯についても効果検証していますが、今回はゆずに関する結果を抜粋して紹介します。)

実験方法

 健康な女性( 26.3±0.6 歳) 3 名 に、40 ℃のさら湯(水道水)とゆず湯(10 /200L浴槽)にそれぞれ 15 分間全身浴をしてもらいました。そして、入浴前と入浴直後と出浴から 20 分間の体温の変化を測定しました。

結果

図1ゆず湯入浴時の 舌下体温計の変化(一部抜粋)

入浴後の温度上昇はさら湯(水道水)が 0.9 ℃だったのに対して、ゆず湯は 1.5 ℃と高い温度上昇を示しました。

サーモグラフィーでも体温変化を測定しました。

図2 水道水温浴との比較したゆず・みかん・ドクダミ湯入浴中の サーモグラフィーの変化(一部抜粋)

写真を見てわかるように、やはりゆず湯では水道水と比べて体温がより上昇しています。

さらに、入浴後の保温効果についても検証しました。

写真のように、ゆず湯では水道水と比べて入浴直後の体温が高く、その上昇した体温もより長い時間持続しています。

結果まとめ

  • さら湯よりゆず湯のほうが、入浴中の温まりが早く体温も高くなる。
  • 湯上がり後の体温も、さら湯よりゆず湯のほうが長く高く保たれる。

このようにゆず湯には体温上昇効果保温効果があることが科学的に検証されました!

では、ゆず湯のどの成分がこのような効果をもたらすのでしょうか?

論文の筆者は、ゆず湯の体温上昇効果はゆずの精油成分に由来すると考えています。

なぜなら、ゆずなどの柑橘類特有のさわやかな香りの成分である リモネンは自律神経に作用して血管を拡張させ、血行を促進する働きがあるといわれているからです。(※2)

ということは、お風呂にゆずを浮かべずとも、ゆずの精油を使えばゆず湯と同じ体温上昇・保温効果が得られそうですね。

みなさんも冬至の日にはゆず精油が入った入浴剤で体をあたため、風邪を予防しましょう!

、、、で終わらないのが、 SPIRO SPEROです!

ゆず精油の抽出に挑戦!

せっかくここまでゆず精油の効果がわかったので、ゆず精油入浴剤をつくるべく実際に蒸留器を使って精油を抽出しました。

宮崎の山奥には放棄ゆず農園が沢山あり、そこでは今でも毎年ゆずが実をつけているそうです。オーガニックを超えてワイルドですね!

このワイルドなゆずをいただきましたので、これをつかって精油を抽出しました。

 

ワイルドなので無農薬・無肥料は当たり前です。9月のものなのでまだ緑色です。

ゆずなどの柑橘類の精油は果皮に含まれています。

みかんの皮を折り曲げると飛沫がでますよね?あれも精油です。

なので、丁寧に果皮だけを剥きました。

なるべく白いところはとらずに果皮のみを剥きます

精油の抽出効率をあげるため、剥いた果皮をミキサーで細かくします。

 

何だか料理をしている気分です。

レモングラスの時は蒸気が材料の間を通ることで精油成分を抽出しましたが、柑橘類はお湯の中にいれて一緒に煮ます。

 

この方法が柑橘類の精油を多く取り出せる方法です。

約2時間後、 精油が採れました~!

 

果皮 150 g から 精油が 5 ml 採れました!

香りは、爽やかでもあり厚みのあるようなゆず特有のとてもいい香りがします。

この採れたゆずの精油をつかって、入浴剤を作る予定です。

冬至の日にこのゆず精油入りバスボムをつかえば、無病息災、運気上昇間違いなしです!

今回のようにゆずというたった1つの材料をとってみても、伝統的な知見、科学的な知見、生産方法(現状)、加工の方法などたくさんのコンテンツが含まれています。

 スピロスペロ では、1つの材料についてとことん調べ、実際にやってみて体験しそれを製品に活かし、自信を持って提供できるものを作り上げていきたいと思います。

参考文献

1:伝統的入浴法に対する科学的検討 前田 眞治 Aroma research 12(4), 317-320, 2011

2:ユズ精油の匂い刺激による自律神経制御を介したエネルギー代謝への影響 熊谷 千津 Aroma research 10(2), 156-161, 2009 


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