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椿油が 1000 年前から髪や肌に欠かせなかった理由

spiro spero Blog 6月 14 2018

 日本の樹木、椿

 椿の学名は、Camellia japonica(カメリア・ジャポニカ)です。

ジャポニカとは「日本の」という意味で、椿が日本原産であることを示しています。

日本は植物分布の世界では「椿地帯」とも言われるほど、太古から北海道を除く全土が椿に覆われていた国です。椿は照葉樹を代表する樹木でもあります。

椿の生活と関わりは古く、縄文時代早期(約 13,000 年前)の遺跡から、ツバキ材でできた櫛が出土しています。

この櫛には漆が塗られており、これが日本で最も古い漆器と言われています。1)

日本人は一万年以上も昔から、椿の木を日々の暮らしに活用してきました。

 

花言葉は「気取らない優美さ」で、その花の美しさから欧米では「日本のバラ」とも称されます。

 

1000 年以上も昔から使われてきた椿油

椿の種子を絞ってできるのが椿油です。

椿油が最も早く文書に登場するのは、平安時代に書かれた「続日本記」(797年)です。

当時から、薬用・食用・頭髪用・灯用として日常生活に欠かせない存在で、日本が誇る産物として外国への贈答用に珍重されていたと考えられています。

それから1000年以上経った現代においても、椿油は髪・肌の化粧用や食用として用いられており、日本人にとっては最も馴染みの深い植物油と言えるのではないでしょうか。

 

搾りたての椿油。黄金色に輝いています。

 

椿油の効果・効能、科学的エビデンス

椿油は 1000 年以上も昔から頭髪や肌の調子を整える化粧品として使われてきました。

そして近年の科学技術の発展に伴い、その効果のメカニズムが明らかになってきました。

 

椿油の脂肪酸組成

椿油はオレイン酸を多く含む植物油です。

オレイン酸は皮脂を構成する遊離脂肪酸としても多く含まれており、このことから椿油は肌馴染みがいいと言われています2)

オレイン酸

88.8 %

パルミチン酸

6.3 %

リノール酸

2.6 %

ステアリン酸

1.9 %

エイコサン酸

0.2 %

リノレン酸

0.1 %

パルミトオレイン酸

0.1 %

  

髪への効果

髪の毛は頭部を寒さや衝撃から守るために存在していると考えられており、髪の毛を健康に保つことは、見た目の美しさだけでなく生命維持においても大きなメリットがあります。

近年の研究で、ヒトを含む哺乳類の毛髪のキューティクルの表面には、18 MEA(メチルエイコサン酸) という油が髪にくっついていることがわかっています3)18MEA の働きは、髪の表面に油として存在することで、髪同士の摩擦を軽減したり、紫外線から髪を守っていると考えられています4)また、18 MEA により皮脂由来の遊離脂肪酸(油)が髪の表面に保持されやすくなり、油による髪の保護効果が高まります。

椿油を髪に塗布した場合においても同様に、18 MEA により椿油が髪の表面に保持され、ツヤをだし摩擦や紫外線から髪を守っています。

 

 

肌への効果

最近の研究では、椿油が髪の毛だけでなく肌にも効果があることがわかっています。

主には、抗炎症効果5)、保湿効果6)、抗シワ効果6) があることが示唆されています。

他にも、椿油がアトピー性皮膚炎患者の皮膚の黄色ブドウ球菌(悪玉菌)の増殖を抑制する効果も報告されており、今後のさらなる研究が期待されます。

 

 

昔の人は経験的に椿油の髪の毛や肌に及ぼす効果を知っていて、自然の恵みを生活の中に取り入れて活用していたのかもしれませんね。

 

参考文献
1)照葉樹林の生物文化多様性とその活用
2)ヒト皮膚における遊離脂肪酸の動態に及ぼす皮膚常在細菌ならびに化粧品の影響に関する研究
3)Integral lipids of mammalian hair.
4)18-MEA and hair appearance
5)Anti-inflammatory activity of Camellia japonica oil
6)Effect of Camellia japonica oil on human type I procollagen production and skin barrier function.

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